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フッ素ってなぜ歯に良いの☆?

おはようございます☆佐久市の歯医者、佐久黒岩歯科医院、院長の黒岩司です(^^)/
週末は、雪が心配でしたが、仲良くさせてもらっている家族と、
妻の実家の富山に出かけてきました☆
冬の富山の美味しい魚を食してきました(^-^)

さて、今回は、フッ素はなぜ歯に良いのか?についてお話ししたいと思います☆
今では当たり前のように、虫歯予防のためにフッ素塗布を行うようになっていますが、
なぜフッ素は歯に良いのかおさらいをしていこうと思います☆

歯を健康に保つために重要な成分として知られるフッ素。
歯磨き粉やうがい薬の成分表でよく目にしますが、なぜフッ素が歯に良いとされているのでしょうか?

フッ素の働き
フッ素(フッ素化合物)は、化学的に「フッ素イオン」として歯や口腔内に作用します。
白く見えている歯の表面にはエナメル質という体の中で1番硬い組織がありますが、
これはカルシウムやリン酸からなる「ハイドロキシアパタイト」という成分で構成されています。
このエナメル質は、日々食べ物や飲み物によって酸性環境にさらされることで溶け出す
「脱灰(だっかい)」という現象が起こります。

フッ素は以下の3つの働きで、歯を酸のダメージから守り、脱灰を防ぐことでむし歯を予防します。

➀再石灰化を促進
食事のたびに歯の表面からカルシウムやリン酸が溶け出す脱灰が起こります。
唾液の中にはそれらの成分が含まれており、再び歯に取り込まれる「再石灰化」が起こります。
フッ素は、この再石灰化を助ける重要な役割を果たします。
フッ素が歯に取り込まれると、「フルオロアパタイト」という酸に強い結晶が形成されます。
このフルオロアパタイトは通常のハイドロキシアパタイトよりも溶けにくく、
酸性環境下でもエナメル質を守る効果が期待できます。

➁酸への耐性を高める
フッ素は、歯の表面をより強くし、酸による脱灰を抑える働きを持っています。
これにより、むし歯菌が作り出す酸にも歯が強く耐えることができます。
特に、フッ素を定期的に使用することで、歯の耐性が高まります。

➂虫歯の原因菌の抑制
フッ素には、虫歯の原因菌の活動を抑える効果もあります。
虫歯菌は、糖を分解して酸を作り出すことで歯を溶かしますが、
フッ素がその過程を阻害することで、菌の増殖を抑えます。
このようにフッ素は、歯そのものを守るだけでなく、虫歯菌の働きも直接的にコントロールする役割も果たします。

フッ素の活用方法
日常生活でフッ素を活用するには、以下の方法があります。

・フッ素入り歯磨き粉を使用する
市販の歯磨き粉の多くにはフッ素が含まれています。
使用する際は歯全体にしっかり行き渡るよう、丁寧に磨くことが大切です。

・フッ素洗口液を利用する
学校や家庭で、フッ素洗口液を使用する習慣を取り入れるのも効果的です。
特にむし歯になりやすい人にはおすすめです。

・歯科医院でフッ素塗布を受ける
定期検診の際に歯科医師や歯科衛生士が行うフッ素塗布は、
濃度の高いフッ素を直接歯に塗る方法で、より高い効果が期待できます。

まとめ
フッ素は歯を強化し、むし歯のリスクを減らすための強力な味方です。
その働きは再石灰化の促進、酸への耐性強化、むし歯菌の抑制と多岐にわたります。
適切な方法でフッ素を取り入れることで、歯の健康を長く保つことができます。

しかし、フッ素だけに頼るのではなく、日々のセルフケアも大切です。
セルフケアにプラスしてフッ素を取り入れ、バランスよく活用すると良いでしょう。

フッ素塗布をはじめる目安は乳歯が生えてきたらです。
とくに生えたての歯はフッ素の取り込みがいいので効果的です。
佐久黒岩歯科医院ではお子さんの年齢によって量を調節したり、味を使い分けています。

歯磨き粉やうがい薬、歯科医院での定期検診など、日常生活の中でフッ素を上手に活用し、
虫歯のない健康な歯を目指していきましょう!
ではまた☆

佐久黒岩歯科医院
院長 歯学博士 黒岩 司

佐久黒岩歯科医院 院長 黒岩 司

佐久黒岩歯科医院 院長

黒岩 司 Kuroiwa Tsukasa

長野県佐久市生まれ。 平成25年に佐久黒岩歯科医院を継承し、現在は院長として日々患者様の治療にあたっています。 患者様の歯だけを診るのではなく、患者様に対して全力で向き合う姿勢を持ち続け、これからもより地域の方々に信頼される歯科医院を目指していきます!

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