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予防歯科

Priventive

予防歯科

治療=ゴールの時代から、
原因を見つけてケアする時代へ

むし歯や歯周病は、治療して終わりという時代から、原因を見つけて治す時代へと移り変わってきました。
歯科疾患になる理由は患者様お一人おひとりで異なり、歯の磨き方、歯並び、嗜好品、菌の量、唾液の質、生活習慣など、実に多岐に渡ります。その中から原因を見つけ出し、効果的に予防しましょう。

「ニューブランの4つの輪」
をご存知ですか?

ニューブランの輪はむし歯発生のメカニズムに関する主流の考え方です。1960年代にカイスという研究者が提唱した「カイスの輪」は歯・菌・糖質、3つの条件が重なった時にむし歯が作られることを提言しました。カイスの輪に時間の概念をプラスしたものが「ニューブラン4つの輪」です。

ニューブランの4つの輪

4つのリスクが重なった時、
むし歯が作られることを表しています

「歯」

歯の質・唾液の量や緩衝作用・歯並びなど

「時間」

食べ物や汚れが歯に付着している時間

「糖質」

酸を生み出す原因になる食品に含まれる糖質

「菌」

歯の質・歯並び・唾液の質など

お一人おひとりのむし歯リスクに沿って、ベストなプランをご提案します

佐久黒岩歯科医院の予防メニュー

1PMTC

PMTC

歯磨きでは落としきれない
頑固な汚れや歯石をしっかり除去します

PMTCは、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具や薬剤を使用し、お口をクリーニングすることで、リスク部位をケアしてむし歯や歯周病を予防します。セルフケアでは落ちにくいバイオフィルムやステイン、歯周ポケットの中の歯石を除去し、歯の表面を磨き、艶のある歯に仕上げます。

PMTCの主な流れ

デンタルバイオフィルム(プラーク)の除去

1.デンタルバイオフィルム
(プラーク)の除去

歯に形成される細菌の塊、バイオフィルムは、むし歯・歯周病の大きな原因の1つです。非水溶性で粘度が高く、うがいや洗口液で落とすことはできません。微粒子入り歯磨剤と専用の器具を使って、微細な凹凸の中まで汚れを落とします。

歯石やステインの除去

2.歯石やステインの除去

プラークが石灰化してできる歯石や軽度なステイン(着色汚れ)を落とします。微細な表面の凹凸や、歯周ポケットの奥の汚れも除去することで、リスクを早期に取り除き、歯周病を予防します。お口の中がリセットされ、口臭の改善も期待できます。

歯面の研磨

3.歯面の研磨

微粒子入りのペーストを使用し、専用のブラシで歯の表面や歯周ポケットを艶やかに研き上げます。歯の表面に、プラークや細菌が再付着しにくくなります。

フッ素の塗布

4.フッ素の塗布

仕上げに高濃度のフッ素を塗布します。フッ素は、歯質の強化・酸産生の抑制・再石灰化の促進・抗菌作用など、多くの予防効果があり、予防の強い味方です。

2ブラッシング指導(TBI)

予防の基本は「歯磨き」です

予防の基本は「歯磨き」です

むし歯・歯周病予防の基本は毎日の歯磨きです。患者様のお口に合った歯ブラシの持ち方や歯の磨き方を、歯科衛生士と一緒に1つずつ確認しましょう。ご自身のリスク部位を意識して、プラークフリーな毎日を目指して頑張りましょう。

プラークチェッカー

プラークチェッカー

プラークを染め出す薬品を使用して、磨き残しを視覚的に把握します。毎日何気なくしている歯磨きですが、鏡を見て汚れがたまりやすい場所を確認してみると、意外な発見があります。ブラッシング方法を見直して、ツルツルで気持ちの良い歯を目指しましょう。

様々なブラッシング方法を
取り入れて効率的に歯磨きを

ブラッシング方法は大きく分けて、毛先を利用する方法と毛束を利用する方法の2種類あります。それぞれの良い所を取り入れて歯磨きしましょう。

毛先を利用した方法

毛先を利用した方法

バス法・スクラビング法・
フォーンズ法など

毛束を使った方法

毛束を使った方法

ローリング法・
スティルマン改良法など

歯垢がたまりやすい場所

ご自身のリスク部位・むし歯になりやすい
ポイントを意識して歯磨きしましょう

プラークチェッカーで磨き残しがあった場所や、むし歯になりやすい場所を優先的に磨くことで効率的にきれいにすることができます。
唾液が触れにくい場所(頬側)・重なりあっている歯・奥歯の後ろ側・歯と歯のすき間などが特にむし歯になりやすい部分です。

3ホームケア指導

ホームケア指導

生活習慣を整え、
歯科疾患を予防しましょう

お食事や生活の習慣を整えてお口の健康づくりをしていきましょう。まずは「むし歯や歯周病になる理由」を理解していただき、ご自身のリスクに合ったルールを作ることで、将来のむし歯や歯周病を予防していきましょう。

むし歯・歯周病のリスクを高める
「ダラダラ食べ」していませんか?

「ダラダラ食べは良くない」といいますが、なぜ良くないのでしょうか?
ふだんお口の中は唾液によって中性(約pH7)に保たれていますが、飲食をすると数分で酸性に傾きます。酸に弱いエナメル質は、お口の酸性度がpH5.5を超えると溶け始め「脱灰」が始まります。そのままではむし歯になってしまいますが、唾液の中和作用のおかげでお口がゆっくりと中性に戻り、歯の再石化が促される仕組みになっています。
ダラダラ食べや間食で脱灰の回数が増え、歯が酸にさらされる時間が長引くと、むし歯リスクが高くなります。フッ素入り歯磨剤を使用する、お食事の間隔をしっかり開けるなどして再石灰化を心がけましょう。

お口の中のpHの変化を表した
ステファンカーブ

横にスクロールできます

ステファンカーブ

4フッ素塗布

フッ素塗布

口腔環境を整えてくれる
フッ素を味方につけましょう

フッ素はエナメル質を強化するだけでなく、再石灰化を促してくれたり、酸の産生を抑えてくれたり、多くの予防効果を発揮します。歯科医院でのフッ素ケアに加え、ホームケアにもフッ素を上手に取り入れましょう。

フッ素塗布をおすめする3つの理由

01

歯質の強化

歯質の強化

フッ素を歯面に塗布することで、フッ化カルシウムが生成され、酸に弱いエナメル質“ハイドロキシアパタイト”が、水や酸に溶けにくい“フルオロアパタイト”へ変化します。

02

再石灰化の促進

再石灰化の促進

細菌の影響で、歯の表面からリンやカルシウムなどのミネラルが溶け出してしまう脱灰。そのままではむし歯になってしまいますが、フッ素の働きでミネラルを再吸収しやすくし、歯の再石灰化を促進します。

03

抗菌・抗酵素

抗菌・抗酵素

フッ素には抗菌・抗酵素作用があり、むし歯菌の増殖を抑制したり、酸を生産する代謝系酵素(エノラーゼ)の働きを阻害してくれます。

歯科医院用・家庭用のフッ素の違い

横にスクロールできます

フッ素の種類 濃度 持続期間 予防効果
歯科医院用 9,000ppm程度 約3ヶ月 歯面から常に徐放
家庭用 500~1,500ppm程度 数時間 一時的に唾液中に増加

市販の歯磨剤に含まれるフッ素の最高濃度は1,500ppm程度ですが、歯科医院で使用されるフッ素濃度は9,000ppmと高濃度です。歯の表面に定期的に塗布することで日常的な予防効果が期待できます。

5矯正治療

矯正治療

むし歯・歯周病・顎関節症
などの予防効果が期待できます

歯がガタガタだったり歯が重なったりしている部分は、汚れがたまりやすく、むし歯や歯周病を発症しやすいことが分かっています。また、噛み合わせが悪いまま噛み続けていると、顎関節症を引き起こしたり、肩こりや頭痛など体全体に悪影響を及ぼすリスクがあることも分かっています。
矯正治療は外見を改善するだけでなく、お口や全身の健康に大きな効果が期待できます。

矯正治療のうれしい3大予防効果

むし歯予防

歯周病予防

顎関節症予防

お身体に関するお悩み
改善することも!

頭痛
肩こり

予防は歯科医院でのメインテナンスとご自身で行うセルフケアの両方が大切です。
定期的に歯科医院で検診を受けましょう。

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